サイト構築の「七つの大罪」

 タイトルこそは<サイト構築の「七つの大罪」>としたが、会社のスタイル(経営にかんして)もサイト構築と全く同じと言っていいです。

 サイトの構築が上手くいっていない会社は、会社自体もうまく構築されていない事が多いです。では、サイト構築において<七つの大罪>とは何でしょうか?

 多くの人は、「これは売れるかな・・・」「売るにはどうすればいい・・・」と考える人がいますが、この考え方は間違いで「物語を読む時は初めから読みますが、物語を作るときは終から考えます。」何が言いたいかと言うと、相手を決めてから、<どう売るか><何を売るかを>決めるのです。

 1)誰に売るか!

 2)どう売るか!

 3)何を売るか!

 この順番でビジネスを進めていかないと成功にはほど遠いでしょう。ちなみに会社の基本的なビジネススタイルがあり、新商品を考える上で必要な考えとなり、起業する人にはかなり難しいかと思います。

 では、サイト構築では何が必要なのかを説明していきます。


1)キーワード

2)キャッチコピー

3)コンテンツ

4)ファーストビュー

5)レイアウト

6)ランディングページ(LP)

7)コンバージョン


1)キーワード

 誰に売るかが決まった時にマーケティングを行い一番の興味を洗い出す。その事でキーワードが浮かび上がってきます。

 マーケティングリサーチの基本は<ターゲット全体のマーケットリサーチ><ライバルリサーチ><ニーズリサーチ><セルフリサーチ>となります。これらのリサーチを踏まえてユーザーが欲しがっている隙間が必ず見えてきます。そこにキーワードが隠れています。


2)キャッチコピー

 キャッチコピーは前述のマーケティングリサーチで多くの情報を得ていますので、それらを元にキャッチコピーを作成して下さい。一度作成したら終わりではなく、その後の流れで何度か改善してもいいです。

 キャッチコピーのポイントは、<分かりやすく><シンプルに><インパクト>となります。色々考えてみてください。有名なキャッチコピーを上げておきます。

「そうだ 京都、行こう。」<JR 東海>

「お金で買えない価値がある」<マスターカード>

「インテル入ってる」<インテル>

「「お、ねだん以上。」ニトリ」<ニトリ>

”ぐっと”心に残りますよね!


3)コンテンツ

 キーワードも決まり、キャッチコピーも決まりました。そうすればコンテンツは簡単です。キーワードを軸にしてマーケットを取り巻く情報を発信していけばいいのです。

 難しそうに聞こえるかもしれませんが、コンテンツはキーワードの大枠の内容でもいいでしょう。

 例えば「トマトジュース」を売りたいとしましょう。トマトジュースだけのコンテンツでは限りがるし、難しいでしょう。でも、それをキーワードにした関連する情報は色々紐づいているかと思います。<トマトジュース>→<トマト>:色々な種類があるかと思いおます。→<トマト以外の赤い野菜>:同じ赤い野菜の紹介など、関連してくる語句は色々と出てきます。

 コンテンツの作成は重要になる部分でもあります。計画をもってガンバッテください。


4)ファーストビュー

 <ファーストビュー>とは、サイトのトップページを開いときに画面に見える部分となります。スクロールしないと見えない下の部分は同じページ内でも<ファーストビュー>は呼びません。<トップページ>と誤解しないでください。

 このファーストビューは前述の3つが出来ていれば簡単に終わります。ターゲットが分かり、キーワードを決め、キャッチコピーが出てきいればコンテンツ内容と合わせて簡単に作れます。

 ここがもたつくのは、前述の3つが出来ていないからです。順番に行ってみてください。


5)レイアウト

 2015年現在ではサイトを見るツールとして<パソコン><スマホ><タブレット>が大半を占めており、以前からある<フューチャーホン(俗に言うガラケー)>はサイト構築の上で外していいかと思います。

 <パソコン><スマホ><タブレット>この3つは画面サイズが異なります。一昔前は3タイプに分けて作ることもしましたが、現在ではレスポンシブルが流行っており、1つで3つに対応できるのが多くあります。

 今年の4月にGoogleはスマホ/タブレットの需要が高まりを受けて、検索結果をパソコンとスマホ/タブレットでは異なるようにしました。

 レイアウトをスマホ/タブレットに対応するようにした方がいいでしょう。最近はパソコンで情報を得るより、スマホ/タブレットの方が需要としては上を行っています。

 参考までにモバイルフレンドリーのテストをできるサイトを紹介しておきます。試してみては!

モバイルフレンドリーテスト


6)ランディングページ(LP)

「ランディングページとは、インターネット広告のリンク先となるページ。ランディングページの重要性やポイントなどを、分かりやすく解説します。」(インターネット広告用語辞典より

 ランディングページ(以下LP)は会社内で制作するのはかなり難しいです。外注のデザイナーで集客の知識がある人に頼まないと結果が出にくいです。

 LPの役割は端的に<集客>です。ターゲットの相手にいかに興味を持ってもらうか、気に留めてもらうか、知りたいと思わせるかになります。

 最近では<静的>なLPだけではなく、<動的>なLPも増えてきております。どちらを制作するにしも構成は同じです。動画なのか静的なデザインなのかな違いだけで、伝え方は全く同じです。

 LPを作る際のキーワードは昔からよく言われている言葉で、『人は感情で物を買い、論理で正当化する』と言われております。事実、そうなる事が多いです。

 LPを作る際には、この<感情>と<理論>を組み合わせるのです。最初に感情に訴えかける作りにして、後半は理論で説得していくのです。分かりづらいですね!簡単に説明してみましょう。

 例えば<スキンケア商品>で最初の方では、「これを使うとこんなに綺麗になる」、「こんなに悩んでいたのに解消できた」「初めからこれを使えばよかった」の様にスキンケア商品を使った時の未来像を見せるのです。その事で自分なら・・・と考えさえ、感情的に良さを訴えかけていきます。その方法は色々とありますがベネフィットの説明として最も分かりやすのが、デビッド・アーカー氏が提唱する3種類のベネフィットです。

■機能的ベネフィット

・商品・サービスの機能的側面によって提供されている利益。

→スキンケア商品であれば、3ステップで肌がキレイになる等です。

■情緒的ベネフィット

・商品・サービスを所有することによって得られる感情を喚起するような側面によって提供されている利益。

→今まで悩んでいた事が嘘のように無くなったなどと言う事です。

■自己表現ベネフィット

・商品・サービスを所有することによって得られる利用した時のシーンや人生に影響を与えたり、豊かにする利益。

→悩みが無くなった事で発生する出来事になります。肌荒れ等で人に会うのをためらっていたのを、今では人に会うのが楽しくです、等と言うことです。

 LPを作成する際のテクニックは多くあります。


7)コンバージョン

 「コンバージョンとは、商品購入や資料請求など、ウェブサイト上から獲得できる最終成果のこと。」(インターネット広告用語辞典より

 最後の難関です。集客してもただ見に来て終わりじゃ面白くないです。サイトを見に来てくれた人にどうやって<コンバージョン>させるか!

 いくつかの方法はありますが、ここではいくつかを紹介しましょう。

 ECサイトや情報サイトでも共通して言えるのが<ボタン>です。これを押してくれないと先に進みません。このボタンを押す前の段階は前述の通りです。ここまできたら後はいかにボタンを押して前に進んでもらうかです。

 ECサイトでも情報サイトでもボタンの色は<赤系><オレンジ系>にして下さい。この色は人を行動に起こさせる色となります。だからセールの際のチラシや看板は赤系なのです。ボタンは必ず<赤系><オレンジ系>にして下さい。知ってるところはこの事を知っています。そうして、忘れていけないのが、このボタンの色を変えたあとには背景は白にして分かりやすく配置することです。いくら色を変えても背景に埋もれてしますと意味がないです。

 後は、情報サイトでよくありがちな資料請求の際の個人情報の取得です。項目が多すぎると人は申し込みをためらいます。なるべく少なめにしましょう。最初から色々と相手の情報を取りたい気持ちはわかりますが、相手も最初からは人に個人情報を教えたくないです。

 一番シンプルなのは<メルアド><名前>くらいでいいです。郵送するのであば最低限の情報は必要ですが、アンケートに近いような資料請求の入力フォームはコンバージョンを下げる結果になります。

 コンバージョンを高めることはサイト自体の信用度合いとなります。いかに信用してもらうだけのサービス・商品を提供するかです。それには、これまでの7つの内容を今一度考え直してみてはいかがですか。


 これらの七つの項目はサイトの信頼に重要な項目ばかりです。この内容に不備があるのは「大罪」と言えるでしょう。この<七つの大罪>を犯すことなく、ビジネスにおいて成功を収めてください。